今年度、関市学校給食センターでは、市内中学生を対象に「調理員なりきりトライやる!」を企画したところ、学校給食や栄養士、調理師の仕事に興味がある14名の生徒の参加がありました。
関市では2年前より、小学生とその保護者を対象に給食センターの見学と簡単な釜かき混ぜなどを体験する「わくわく探検ツアー」を行ってきました。中学生は、それらに加え、給食作りの一部を体験します。
生徒たちは、調理場に入る前に手洗い方法や身だしなみについて指導を受けました。その後、首元までしっかり覆われた帽子と白衣に着替えます。
少し緊張気味の生徒もいましたが、これからの体験に期待を膨らませているようでした。
調理場では、じゃがいもの芽とりやとうもろこしの皮むきをしたり、野菜切裁機や釜で調理する様子を見学したり、食材に見立てたボールの配食を体験したりしました。
生徒は自分たちが体験した作業を、実際は7100人分の量で行っていることを想像することで、調理員の苦労を感じることができたようです。
また、調理員が野菜切裁機のねじや包丁の刃こぼれを確認したり、食材の中心温度を確実に測定し記録したりする様子から、安全安心な給食を届けるためのルールを知ることができました。
体験を終えた生徒からは、
・給食を残さず、味わって食べたい。
・調理員さんの給食に対する思いがとても強かった。学校で給食を食べるとき、今日のことと、調理員さんの笑顔を思い出せたらと思う。
・家でも安全に作るために、服装などもしっかりして作っていきたい。
などの感想がありました。
調理員にとっては、生徒と直接かかわることができた貴重な時間となりました。給食ができるまでには、多くの人と様々な仕事、そして生徒を大事に想う心があることに気付いたようです。
関市ではこれからも、児童生徒および保護者の方が給食への関心や理解を深め、家庭での食育の充実を図る取組を続けていきたいと思います。